かなしみドロボウ

ひとりごと

ニワトリやつめへの文句を言うたろ

文句言ってやる。

風呂のフタにせっけんのせたな。

風呂洗い終わって、お湯を溜めるだけ、の状態から、またぬるり。

栓もしてたんぞ。もう。

あと、

洗面所の排水のとこのアレ、ハイターするために上げてたとき、手洗ったやろ。

洗うのはいいよ、別に。

しかし指につけとった絆創膏、洗ったついでに抜けたのか知らんけど、そんまんま流すのやめて。

詰まりの原因、それやがな。

もう。もう。

言ってもしょーもないけど。

と思うから直言わないけど、モヤモヤするから

なんか、ここで吐き出したろ。

 

きみのオモカゲ

コリコンアグが帰っちゃった翌朝

バナナをかじりながら、バターロールを焼く

バターロールは焼いたほうがおいしいって

コリコンアグが教えてくれたのだ

食洗機から取り出す食器は

昨夜までコリコンアグが使っていたご飯茶碗、湯呑み、皿、スプーン

玄関にかかっているハンガーは

帰ってきてコートをかける者を待っている

玄関に向かって並んだスリッパ

昨日までコリコンアグがここにいたカケラが

あちこちに散らばっている

しかしそれらは

生活とともに片付けられ消えてゆく

 

チン

ロールパンが焼けた

上が少しこげたロールパンは

とてもおいしかった

 

 

急に世界が明るく見えた

ウン十年生きているとこれまでの経験から教訓めいたものを学ぶものだが、私の場合それは「やりすぎはよくない」である。

根が完璧主義な私はたびたびやりすぎることによって痛い目にあってきた。

カンペキを追い求めるのは自由だが、カンペキに出来なかった時の自分への否定感たるやよろしくない。

ダメだったらダメで、ま、いっか。と思える気持ちの切り替え(適当にやる)というものが私には必須だ。しかしながらこれを育むのは、本来持ってる生真面目さがジャマしてなかなか大変なのであった。

それに、根がしつこいのでこんな夢を見た。

おとなりの部屋を見ると、ヘムレンさんと憎たらしき女が2人してこたつの掛け布団を広げているのだ。ヘムレンさんに好意を寄せる私はその光景にムキーッと怒り狂い、「なによぉ!そんなに優しくしちゃって、何でも言うこと聞いちゃって、あんたなんて!あんたなんて!」と言ってやろうと思っているのだ。(夢なのに言わずに思っているとなっていた)どうやら、ヘムレンさんはその憎たらしき女のお手伝いをしていたようだ。しかしヘムレンさんを好きすぎる私はそんなことは許せないのだ。ひとりで勝手にワナワナと嫉妬に燃え上がるのだった。と、いう夢。

起きてすぐは、吐き出さずにいた言葉を、言ってやる!言ってやる!(誰に?)と夢の感情のままムカムカしていたのだ。呆れた女だ。

つまりは、私の場合、人を好きになることも独占欲の固まりの好きすぎるになってしまい、ひとりで嫉妬の炎をメラメラと燃やすことになる。

しつこ過ぎると嫌われる。

あと、食べ過ぎるとおなかを壊す。

心配し過ぎると心を壊す。

ほどほどがいいのだ。何事も。

 

バナーナで朝食を

朝のお悩みはなんといっても飲み物が多いということである。

まずは白湯で、起きたら飲むことに決めている。理想は、白湯をゆっくり飲みながら身体を温める。1日の始まりにそこで今日の予定を組む。これ、理想。あくまでも。起きたらぼんやりする頭で白湯を飲み、それで朝の漢方を飲みいつのまにかコップは空になっている。

そして、豆乳をチンする。それに腸活のために欠かせない大麦若葉を入れて飲む。豆乳はオーガニックだ。どーだ。もうこの時点で水分は満タンであり苦しいのだ。

しかしさらに、コーヒーを淹れる。だって本当に飲みたいのはコーヒーなんだもの。朝は、いや朝じゃなくともだが、コーヒーが飲みたいのだ。だが白湯が朝一番目と決まっているし、その次にコーヒーを飲むともう大麦若葉豆乳は飲みたくなくなるし、本当に飲みたいコーヒーを最後に持ってくるしかないのである。

結果、私のハラはたぷんたぷんだ。

 

 

ニャ~といったのはだあれ

午後二時

冬の弱々しい日差しが窓から差し込んでいる

私は光が当たるそこにクッションを持ってきてコテンと横たわった

白くて眩しい光に包まれる

目を閉じる

レースのカーテンを開けたらならもう少しこの貴重な日差しを味わえるだろうか

しかし起き上がってレースを開ける気にはならなかった

弱々しいながらもうっすらと暖かい光が私を包む

満足にゴロゴロと喉を鳴らす

静かな午後のひととき

薬が効いてくるのを待っていたら

いつの間にかうとうと

「そんな床に寝てたら風邪ひくよ」

と言われて目を開けると

日向の空間が移動してしまってる

器用に手を伸ばして椅子の上のブランケットを引き寄せて

ずりりと日向へ移動してブランケットに包まった

ふたたび

天空の中にいるんじゃないかと思うほどの光に包まれ

目を閉じた

 

 

 

 

ビスコがおちた

拾って食べた

とちおとめ味なの

うましうましよ

でも、ビスコはカフェオレ味のやつ好き

買う時は徳用袋で

食べだしたら止まらない

やめられないとまらないあっという間に半分くらい食べた

本当は一緒にうどん食べに行きたかった

寒いから あったかいうどん

でもいないから

ひとりで食べにいくのはやだし

ちょっと期待してしまったの

でもいなかった ガーン

シクシクスタンプ送ろう

人がたくさんいるはずの建物の窓は

どこも真っ暗で

ひんやりと寝静まった建物は誰ひとりいないみたいだ

そんなことを考えていたら

新聞配達のバイクが走って行った

 

 

これが現実なのだ

さっきまで完璧な攻撃性を持って意気揚々としていた私は空気の抜けていく風船のようにナヨナヨと萎んでいく

あくまでも赤の他人が言った噂であったのにそれが今までずっと私を苦しめてきた

何かとあれば私の脳内の引き出しにしまわれていたその噂は引き出しの隙間から黒い煙をしゅるしゅると出しながら私を闇へ落とした

もうその時からミスリードされていたのだ

知らずに掛けさせられていたメガネは真実を見ることができず捻じ曲げ、歪んで見えた

でももう遅い。私は言ってしまったのだ。

ずっと私を苦しめてきたその呪縛をあの人が傷付くと分かっていながらも解き放たずにはいられなかった

萎んだ風船には何もない

今まで精一杯、隣の風船と一緒に浮かぼうとがんばった

でも私の風船のヒモはあの引き出しの取手に括り付けられていて、ヒモを這ってあの黒いしゅるしゅるが登ってきた

隣の風船は、行って、しまった

 

 

もう深くは説明すまい

それが、真実だから。